2019PBP振り返り その5「走行計画」
この記事では、PBPに向けて準備したソフト面(調達物以外)の計画ついて書いていくことにする。
走行計画の策定
私の場合、600ブルベではしっかりした計画を建てることはなく、大体300~330kmあたりにビジホを確保し、PC毎に休憩しつつクローズ時間から今の貯金状況を把握、ビジホに早く着いたら朝はやや早めに出発、遅めに着いたら遅めに出発という、割といきあたりばったりな形で走っていた。
しかし、PBPではほぼ4泊5日に渡る長丁場の走行となるため、きちんとしたタイムテーブル(PC区間距離、目標の走行ペースと目標通りに走った場合のPC到着予定時刻、PC滞在予定時間、PC出発予定時刻、クローズ時刻)を作って、PC毎に進捗を把握できるようにした。
ネット上の2015PBPの記事や自分の600/1000ブルベの走行ログを参考に下記の条件でスケジューリングした。
- 信号がほぼ無いため、日本での走行よりはグロス速度が出せるはず
- 後半の日程になるにつれ、疲労がたまりグロス速度は下がるはず
- PCでは最低30分はかかる(WPは立寄必須ではないがこちらも30分と仮置き)
- 峠は無く、基本的に全区間にまばらにアップダウンがある。
つまり、区間距離ベースで(獲得標高の偏りを考えず)走行時間を計画しても大きく外さない。 - 2日目の明け方に到着するCP1 ヴィレンヌでは仮眠を取る
- ドロップバッグのある往路ルデアック、復路ルデアックでシャワー&仮眠
- 最終仮眠は、CP12 モルターニュと仮置するが、好調ならCP13の ドルーまで進むことにする
具体的には、初日はグロス22km/hと仮定し、下記の表を作成した。
走行後半になると知能指数が下がるであろうから、CPの名前のルビを振っておく。
セブンイレブンのネットプリントで印刷したものをダイソーのセルフラミネートで防水加工し、走行中の財布に入れておく。
区間距離・クローズ時間一覧(トップチューブ用)
前述のタイムスケジュールは、やや大きめに印刷かつ財布に入れているので走行中に見ることはできない。
このため、「次のPCのクローズ時間」と「次の次のPCまでの距離」(次のPCでどれくらい補給するかを判断)を把握するために、下記のような表を印刷し、トップチューブに貼り付けた。
(数値はそれぞれ総距離、区間距離、クローズ時刻)
ドロップバッグ利用計画
改めて上記で策定した走行計画を踏まえ、走行を下記3パートに分けて考えることとした。
Part1: 8/18(日)夕方 ランブイエ発 →8/19(月)早朝 ヴィレンヌ仮眠 → 8/19(月)夕方 往路ルデアック着 (445km)
Part2: 8/19(月)深夜 往路ルデアック発 → ブレスト → 8/20(火)夕方 復路ルデアック着 (338km)
Part3: 8/20(火)深夜 復路ルデアック発 → 8/21(水)深夜 モルターニュ仮眠 → 8/22(木)午前 ランブイエゴール (436km)
走行距離でも時間的にも、Part1およびPart3の比率が大きいため、モバイルバッテリーの容量の大きい方(10500mAh)やetrex30x用リチウム電池をPart1/3に割当し、トータル時間の短いPart2にモバイルバッテリー(5000mAh)や充電式リチウムイオン電池を割り当てることとし、ドロップバッグの中身を整理した。
粉飴については、それぞれ3包ごと割当した。
硬水練習
フランスの水は硬水で、軟水ばかり飲んでいる日本人には慣れるまで、お腹を壊したりすることがあると聞いたので、事前に国内で買える硬水を飲んで慣れておく作戦を実施した。
とはいえ、大層な訓練をしたわけではなく、6月中旬から約2ヶ月間、一日1本Evianペットボトル(500ml or 750ml)を飲むことにした。
日本ですぐ調達できる硬水にも色々あるが、Evian(硬度304)に慣れておけば、フランスの水は問題ないと思う。
コントレックス(硬度1468)は最後まで慣れなかった。
ユーロ両替
300ユーロ分、手数料2%弱だったはず。
前日にWEBから両替希望額を登録し、翌日に秋葉原の実店舗へ行けば両替できる。
ちょっと怪しい駅ビルで尻込みしたが、トラブルはなかった。